蓄えられた熱が輻射熱となって壁や天井、床を含めた室内全体の温度をゆっくりと上げる方式。ムラなく暖まるため、陽だまりにいるような自然な暖かさを感じます。
一方で温風式の暖房は、温風の当たる場所を暖めますので、部屋の隅に行くと寒く感じたり、温度ムラによって不快に感じたりします。アルディは1日の中で、200Vを通電して内部の蓄熱ブロックに「熱を溜めている時間」と200Vの通電はせずに「蓄えた熱だけで暖房している時間」があります。
自然放熱は蓄熱ブロック温度が室内温度よりも高ければ発生しますから、適正機種を選定した場合には本体内部に残熱がある状態でスムースに再び蓄熱時間に入ります。そのために室温の連続性が途切れず、24時間暖房となります。
アルディは地域によっても違いますが、11月中旬頃に使い始めて5月のゴールデンウィークの頃まで、ずっと電源を切らずに使い続けていただく暖房器です。毎日、スイッチを「入・切」する暖房器ではありません。仮に2〜3日不在にする場合にも通電したままでお出掛けください。お帰りになった時も、やわらかな暖かさが迎えてくれるでしょう。
アルディは、夜間電力量料金の安い電力契約を結び、夜間時間帯に通電して熱を内部に蓄えます。
したがって、昼間の電気料金単価と比較すると割安な電気料金単価を利用しています。
各電力会社の電気料金設定によっても随分と違います。さらに電力契約の種類によっては、各種電気料金割引が適用されます。
(割引の有無、割引率については各電力会社で異なりますので最寄の電力会社各営業所までご確認ください)
アルディは温風暖房器ではありません。
ふく射熱が暖房の中心となり、ファンの機能は室内温度調節のためにのみ使われます。
エアコンやFFストーブのように強い風量で暖気を吹出す暖房器ではなく、吹出口から100cm程度離れるとほとんど風量は感じられないので温風を嫌がる方でも安心して使えます。
アルディはヒーター容量、ファンの有無等により、いくつかの機種に区分されます。それぞれの機種はヒーターと蓄熱ブロックの数により、有効蓄熱量が決められています。
蓄熱暖房器アルディの暖房の仕組みは、暖房空間から外に逃げだしてしまう熱量に比べて、設置した機種の有効蓄熱量の方が大きければ十分に暖房できますが、逆に有効蓄熱量が外に逃げだす熱量よりも少ない場合には室温を維持することができなくなります。
つまり、同じ床面積、同じ空間容積の暖房範囲であれば、断熱性能のよい住宅の方が、より小さな機種の蓄熱暖房器アルディを導入すれば間に合うということになります。
従来の暖房感覚では、暖房器を体の近くに置いて、手を炙ったり、足を温めたりするため、いつの間にかテレビの前だけが暖かければいいとか、食事している所だけ暖かければいいと思いがちになります。
しかしアルディで暖房する場合には、ワンボックス空間として繋がっているところ全体がほぼ同じ温度になります。
例えば、対面式キッチン、勾配天井の吹抜け、リビング階段の上のホール、またいつも開放状態で繋がっている勝手口やユーティリティもみんな同じ暖房範囲となります。
最初に蓄熱暖房器アルディの機種選定に必要な要件を準備します。
①邸名 ②住所 ③建築工法 ④熱損失係数(Q値) ⑤暖房箇所 ⑥平面図(1F・2F)以上
断熱性能(Q値)が不明の場合には、平成4年または平成11年省エネルギー基準に該当していないか、あるいは
①屋根または天井:断熱材の種類、厚み
②外壁:断熱材の種類、厚み
③床(床断熱の場合):断熱材の種類、厚み
④床(基礎断熱の場合):断熱材の種類、厚み
⑤窓仕様:サッシの種類、ガラスの種類、複層ガラスの空気層の厚み
⑥気密工事を実施しているかどうか
※例えば、グラスウール10K 100mm、押出法ポリスチレンフォーム B-3種など。
〔1〕を計算の根拠として、弊社では蓄熱式電気暖房「アルディ機種選定の目安」を無料で作成しています。 図面や断熱データが完全に揃った状態であれば、標準的には実日数3〜5日間程度で回答できる予定です。
〔1〕を計算の根拠として、弊社では蓄熱式電気暖房「アルディ機種選定の目安」を無料で作成しています。
図面や断熱データが完全に揃った状態であれば、標準的には実日数3〜5日間程度で回答できる予定です。
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